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住宅情報化/情報配線
− 5−2.ケーブルの構成 −
利用する、または将来利用する予定のメディアを決定すると、それらに必要な
ケーブルが決定します。メディアはISDNや光ファイバ接続、BS/CSといっ
たものから将来メディアまで多くあり、きっといろいろなメディアを導入した
いことでしょう。
メディアの決定は思い描くことで簡単にできますが、それに必要なケーブル構
成となるとなかなか経験や知識がなければ難しい部分です。そこでよくある構
成例からケーブルの配置などの決定方法を参考としてご紹介します。
導入するメディアやそれらのメディアを組み合わせたときに必要となるケーブ
ルとその数に注目して、ケーブルの配置と本数の決定を行ってみてください。
■電話
ISDNへの対応も踏まえて、ホームバス配線を最低1本は確保します。クォ
リティー性の高いLANケーブルをケーブルとして推奨します。ADSLにも
十分対応できます。
■TV
住宅情報化により、部屋数に対応して今までより多くの端子が設置されること
でしょう。それらの増加に伴い、クォリティーの低下を防止するため、上記に
もありますように、同軸ケーブル(S−5C−FB)を最低1本確保します。
既存配線ではTVとBSアンテナの配線を混合し、1本のケーブルで実現して
いた家もあると思います。これはコスト的には有効ですが、新築においてこの
ようなケーブルの有効利用を実現してしまいますと、将来さらに応用製品が登
場したときに、信号の多重性から問題になることがあります。そのため、TV
配線は単独で確保することをおすすめします。
■BS/CS
BS/CSにおいても、TVと同様に単独で確保することをおすすめします。
信号混合の製品もありますが、やはり今から多重化製品を利用してしまいます
と将来性が確保できなくなってしまいます。BSとCS、さらにTVを各部屋
で利用する場合は、同軸ケーブル(S−5C−FB)を3本確保することをお
すすめします。
CSについての別の例としては次の項目でご紹介しています。
■FTTH/光ファイバ
光ファイバといった次世代ケーブルには情報分電盤と外壁のメディア引き込み
口となる電話保安器間に空の配管を設置しておきます。注意点は急な配管の曲
げは性質上あまりよくないため、発注時に指示をすることが必要です。長くな
ってしまっても余裕のある曲げで施工するように指示します。
■LAN
LANケーブルを情報分電盤と各部屋に最低1本は確保します。サーバールー
ムやコンピューターの多い部屋には予備配線として2本以上確保すると便利で
す。LANケーブルの配置数は多めに行っておいても、電話やISDN/AD
SLへの転用にも十分対応できるケーブルですので、できるかぎり多めに配置
するとよいでしょう。
Last updated; 2007.9.1
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