− 7−1.テレビ配線 −
まずは将来のテレビメディア(TV/CATV/BS/CS)を考えてみましょう。住宅情報 化のページでも紹介したように将来はテレビ放送などもデジタルに移行し、多 チャンネル時代が到来します。さらに参入する事業者も増えてきますと、それ だけ情報配線も個々に必要となってきます。 そこで現段階では、情報配線としてケーブルを各部屋にテレビとBS用、そし て個々の配線が必要なCS用の配線の最低2本を用意することが、住宅情報化 に対応した住宅であると基準化されております。 テレビやCATV放送などの一般的な地上波放送とBSアンテナの信号を1本 のケーブルに重ねて構築することも可能で、一般的なテレビ端子はBS対応と 表示されていて、これを「地上波放送+BS(衛星放送)」対応の端子といい、 これが一般的なものになります。CATVインターネットやCSなど将来設計 を重視するのであれば、その専用端子を設けます。特にメディアを多く利用す る部屋やAVルームに多めにケーブルを配置しておくことをおすすめします。 ・部材参考資料(ケーブル)
適正部材: | S−5C−FB (各部屋 2本) |
施工方法: |
住宅情報化のためテレビ/CATV/BS(以下、TV)とCSの テレビ系配線2本は上記の部材で配線してもらい、それぞれ区別す るためTV配線は一般的な「黒色」のケーブルで、CS配線を「灰 色」のケーブルで配置しておくと、後の追加工事などやケーブルの 区別などの観点からとてもメリットがあります。 |
注意事項: |
一般的には地上波放送(CATVなども含む)+BS放送に対応で きるケーブル(例:5C−FBなど)が一般的に用いられますが、 住宅情報化の観点から、CSデジタルなどにも対応できるハイクォ リティーなケーブルの配置を推奨しています。 一般部材の「5C−FB」は住宅情報化においては適正外です。
−−− 「端末」/「流し」施工方式について −−− |
・部材参考資料(テレビ端子) テレビ端子は利用するメディアによっても種類が異なってきます。 ・「地上波放送+BS(衛星放送)」対応の端子 一般的なタイプでCATV放送にも対応できます(CATVインターネットには不可) 地上波TV/BSに加えてCSデジタル放送を楽しむ場合には、別タイプの下の 「CS放送対応端子」で施工する必要があります。 一般的にケーブル部材を指定して、端子は端末型の一般的なものと発注すれば、 適正部材で施工されます。 ・「CS放送」対応端子 CS放送はBS放送に比べてチャンネル範囲が広く、地上波TVと混合させて ケーブルを共用することができませんので、ベランダなどに取りつけられるC Sアンテナから単独に配線を施し、専用のCS端子を用いる必要があります。 上のテレビ用の端子はCSデジタル放送には利用できません。 ・「CATV双方向」対応端子(CATVインターネット) CATVインターネットやセットトップボックスなど、双方向サービスを利用 する場合には、一般的な(アンテナからTVなどへの)片方向用の端子ではな く、専用の双方向端子を設置する必要があります。同一の部屋でCATVイン ターネットサービスとCATV放送を利用する場合には、同じCATVであっ ても、TV用と双方向用端子を別に用意する必要があります。詳細は下のCA TVインターネットの項目で確認してください。 *** ワンポイント *** デジタルCS放送に対応させるには南側方向にパラボラアンテナを設置し、ア ンテナを取り付ける個所から家のテレビ配線が集中する個所(情報分電盤)ま でケーブルを配備しておく必要があります。さらに視聴する部屋(チューナー) までに、テレビ配線とは別のCS専用ケーブルを個々に配置します。 忘れてはならないのは、チューナーにはCS会社との通信用に電話接続が必要 になるということです。特にPPV(ペイパービュー/有料チャンネル)の視 聴には必要になり、視聴する部屋には電話端子を用意する必要があります。 家庭内の準備に加えて、情報分電盤からベランダ等にかけてBSとCSアンテ ナ用のそれぞれのケーブルを用意しておくと、後々パラボラアンテナの設置の 際に便利で、簡単に後工事を自分で行うことができます。/Top Page
Last updated; 2007.9.1
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