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住宅情報化/情報配線




− 9.家庭内LAN −

LAN自体は住宅情報化においては範囲外ですが、最近の普及とこれからの各 家庭におけるPC所有台数の増加などからますます普及していくと思われます。 またISDNにおいてもLANを経由したルーターを利用することもあるため 家庭内LANの整備を希望する方も増えてきているようです。 メリットは家庭内LANに加えて、ISDNなどのルーターを利用して複数台 の同時インターネット接続やファイルやプリンタなどの共有があります。CA TVインターネット接続なども、LANのインターフェイスを利用します。 −−− 家庭内LANの設計 −−− 一般的に家庭内LANも同様に、情報分電盤などを基点に各部屋へネットワー クケーブルを配線します。するとその形が星マークに似ていることから「スタ ー型の配線方式」と呼ばれ、これが家庭内における小規模ネットワークの基本 形であり、先に紹介したテレビや電話配線と同様の形となります。 −− [1.スター型の標準的な配線の場合] −− 情報分電盤を基点として、テレビ・電話配線と同様に各部屋へ1本1本LAN ケーブルをスター型で配置して、端子の端末加工をしておきます。各部屋のコ ンピューターは、この情報分電盤を設置されるHUBやISDNルーター、ケ ーブルモデムによって家庭内ネットワークが構築されます。   情報分電盤付近に集中するLANケーブル。情報分電盤を中心としたスター型 配線を行い、タッチパネル式にしておけばケーブルの差し込みや機器の増設ひ とつで、後からでも家庭内LANの増設などが簡単にできます。 各部屋の情報コンセント。LAN端子をテレビ端子と同じ枠に取り付けた例。 この情報コンセントは情報分電盤を経由するため、家庭内LANからCSデジ タル放送、CATVインターネットまで各部屋でそれぞれ利用できます。 このスター型のLAN構築は、家庭内LANにおいては基本形であり、ほとん どの方が利用している方式です。最初に利用を予定している部屋だけにLAN ケーブルを配置するだけでは、後で後悔することもあります。意外と住んでみ るとあっちの部屋でも利用したい、といった要望が多く出てくるため、リビン グや各部屋など生活空間には配置とともに端子も加工しておくことをおすすめ します。設定などは「ハイパーネットワーク構築」ページもご利用ください。 −− [2.ある部屋にネットワーク配線を集中させる場合] −− ある部屋に制限や意向からケーブルモデムを設置する場合には、ネットワーク 配線を部屋に集中させてもいいでしょう。ただ、この場合も将来性を考慮して 情報分電盤に経由することを検討することも必要です。 −− [3.ある部屋に複数のPCなどがある場合] −− この場合も情報分電盤を基点としてスター型の配線で構築しておきます。そし てそのPCなどが集中する部屋にHUBを設置して、情報分電盤に設置させる HUBとカスケードという接続をすることで、家庭内のコンピューターをひと つのネットワークに乗せることができます。ある1ヶ所にサーバーやPC・プ リンタなどが集中する場合などに、特に効率の面でメリットのあります。   ルーター機器やCATVインターネットのケーブルモデムなどを部屋に設置するこ とになったときにも、特に家庭内のネットワークは配線を変更せずに対処でき るメリットがあります。基本的には各部屋へはスター型の配線方式になってい ますので、ケーブルの本数の検討以外は上と同様で、家が完成した後に集中す る部屋にHUBを置く、という考え方でもいいと思います。 ある1ヶ所にPCなどが集中する部屋と情報分電盤間にLANケーブルを最低 1本配置し、情報分電盤を中心にさらに各部屋へのLANケーブルを集中させ ることで、最終的にひとつのホームネットワークが構築できます。ただし、こ のようなパソコンを多く使う部屋や書斎、パソコンのメインルームなどへは、 情報分電盤に向かうケーブルの本数は他の部屋よりも多く設置しておくとネッ トワーク増設には対処できるためおすすめします。 −− [4.無線LANの検討] −− 最近では無線LANも11Mbpsで通信できるようになり、価格も安くなっ てきております。しかしながら、やはりメタルケーブルには劣るのが現状で、 新築であればLANケーブルの配置がおすすめします。 利用できるエリアを考えてみると、コンクリート壁や鉄筋などの建物の場合は 家庭内の全エリアで利用や3階建ての場合には利用できない個所もある場合も あります。木造の2階建ての家においては、どの部屋でも利用できるでしょう。 最近ではISDNルーターのLANポートに加えて、無線LANが組み込まれ ているタイプの製品もあるようです。 −−− ISDNルーターやCATVインターネットへの対応 −−− 複数台で同時にインターネットを利用する場合に、ISDNの場合はルーター などを利用したり、CATVインターネットでは標準/オプションも含めて複 数台接続のサービスがあります。 ルーターの場合は、ブラウザから遠隔コントロールできるルーターが多くなっ てきていますから、情報分電盤に設置して利用するといいでしょう。 ケーブルモデムなどを利用する場合で、情報分電盤ではなく部屋に設置したい 場合には、家庭内のLANケーブルのみを情報分電盤に経由せずに、直接にメ インの部屋へ各部屋のLANケーブルを配置してもいいと思いますが、情報分 電盤を通過させておくとメリットはもちろんあります。ケーブルモデムは常時 電源を入れておくことを推奨されていますので、情報分電盤に各ネットワーク 機器を置くことに重視して、情報分電盤中心の家庭内LAN構築の検討をしま しょう。 下の参考資料でご確認ください。 ・部材参考資料
適正部材:・UTP(LAN)ケーブル (CAT.5)
適正部材:・各社LAN端子 (CAT.5)
松下電工製「コスモシリーズ:NR3130KW」(CAT5対応)
松下電工製「コスモシリーズ:NR3111KW」(パワーサムCAT5)
松下電工製「フルカラー:WNT1781K」
施工方法:
注意事項:
上記の「LANケーブル」の表を参照


*** ワンポイント ***
配置するケーブルの本数は、利用する/また将来性も考慮し全ての部屋へ1本
を家庭内LAN用として専用に配置しておくといいでしょう。書斎や仕事部屋
など将来的に集中する所には2本以上を情報分電盤間に送っておくといいでし
ょう。以降の設定などはハイパーネットワーク構築で紹介しております。



Last updated; 2007.9.1
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