− 別資料 LAN端子/加工 −
LAN工事はCAT5ランクのようなハイスピードになると正しい端末加工を 施さない場合、高いクオリティーが得られないことがあります。 特に電気工事屋では場合によってはこれらが無視され、ただ接続するだけの加 工をされてしまうこともあったり、見積もりの高額さから自分で行う方も増え てきているようです。そこで簡単ではありますが、概要と方法と説明いたしま す。尚、松下電工製のコスモシリーズの例になります。 *** ワンポイント *** 端子加工の手数料などを別に請求させる場合や後から自分で取り付けたい部屋 のみを自分で工事する場合は、あらかじめメーカーに部材の発注をしておき、 商品だけを受け取るといいでしょう。 LAN端子などを一番簡単に入手するにはこの手段はベストだと思います。ま たインターネット上で安くて高品質なものもあります。この時にプレート(化 粧カバー)などの小物なども計算して取り寄せをお願いするのも忘れずに! ・端子加工参考資料(LAN端子)
施工方法: |
・必要なもの LAN端子 ニッパ ペンチ 小さめのマイナスドライバ |
注意事項: |
・ケーブルの被覆などに傷をつけないこと ・端子の成端のやり直しは数回以内にすること |
保護カバーを外して、マイナスドライバなどを使ってロックを外すと2つのレ バーが外れます。 次にLANケーブルの被覆を剥がします。(目安として4cm剥くと作業が最 もやり易いです) 剥いたら被覆から1cmのところを指でつかみ、もうひとつの手で2本撚りの ペアをもどします。次に1cmの部分でつかんでいる手はそのままで、撚りを 戻したケーブルの「くせ」を直します。方法はもう片方の手で戻したケーブル を適度にまんべんなく上下左右に何度か曲げているとまっすぐになってきます。 それでも先端の方は戻りにくいですから、先端の部分に限りペンチなどでまっ すぐにします。(切り取る部分なのでこの部分に限りペンチを使用する) 取り外したレバーの色のペアと合うレバーを取りだし、ケーブルをカラーガイ ドにしたがって通します。このとき、方式が2つあることに注意してください。 TIA−568Aと568Bというタイプがあり、これは施工者の意向によっ てどちらでも構いません。前者は日本ではよく利用される方式で、後者はアメ リカなどで採用されております。LANベンダーの多くはアメリカの企業であ ることから、568Bを採用しているメーカーも多いのですが、日本のLAN ケーブルメーカーでは568A方式を利用していることが多いようです。 レバーには各社AとBと略し、ケーブルのカラーガイドをしていると思います。 ちなみにケーブルの両端子を568Aと568Bでそれぞれ行うとクロスケー ブルの構成になります。基本的に部屋間や情報分電盤との相互は、どちらかの 規格に揃えて施工し、電気配線図に規格をメモしておくことがベストです。 正しく通したらケーブルの先端をペンチなどではさみ、強く引っ張ります。こ れは成端(この端子は配線の被覆を1本1本剥かなくても強く挟み込むだけで 接続処理される方式)を正しく処理させるために必要なことです。 強く引っ張った後に、抜けて戻らないように引っ張りながら裏側にケーブルを 回します。 このレバーの通線作業を2つ行い、次に進みます。 2つのレバーを揃えてもとの端子にはめ込みます。うまく入りましたら、まだ 力を加えずにケーブルの差しこみ間違いがないか最終確認します。 それでは成端を行います。2つ同時に押さずに、1つずつレバーを親指で力を 加えて、カチッと音が鳴るまで押し込みます。そして、もうひとつ行います。 ニッパなどで余った線のカットを行います。なるべく根元をカットしましょう。 2本ずつカットすると根元から切れます。 カットした後は、2〜3mm程度のマイナスドライバを用意して立っているケ ーブル先を溝に押し込んで整えます。 最後に保護カバーを取りつけて完成です。/Top Page
Last updated; 2007.9.1
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