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住宅情報化/情報配線
− 2−2.工事依頼の提示レベル −
実際に工事を依頼する場合、実際に施主がどの程度の資料提示を行う必要があ
るのかをチェックしておきましょう。
●工事基準の指示
まずどのようなことをやりたいのかを伝えるだけでは、おそらく完成直後では
希望通りの環境が構築されることでしょう。しかし、それでは将来設計は無視
された最低限の環境が構築されると思います。
またほとんどの工事店の場合、電気系のコンセントと電話配線、一般的なテレ
ビ配線は経験としてありますが、家庭内LANのような工事レベルの高いネッ
トワーク配線は経験がなく、施工基準やケーブル基準を満たしていない工事を
行ってしまう可能性もあります。
細かい部分は工事店の方の腕に任せることとしても、品質の高い部材であるた
め工事品質には気をつけて頂きたい、旨を伝えておくことは大切なことです。
●部材指定の指示
住宅情報化はクオリティーの高い最新の部材を用いることが大切です。当ペー
ジが推奨する松下電工「ニューコスモシリーズ」は、その基準をほとんどの製
品が満たしておりますが、工事方法によっては品質を落としてしまうことにな
ります。またケーブルの品質にも重要な意味を持ちます。
詳細は以降の各メディアポートの説明を参考にしてください。
●情報配線の基本大系の指示
情報配線の形態は前述のような「端末型」を指定し、流し配線の禁止を伝えま
す。(ISDNバスに限っては流し配線としてもよいでしょう。)
特に指示を行わない場合には、コスト面などから勝手に流し配線工事を行って
しまう場合もあるようなので、設計図面などを確認して注意してください。
●各設置場所の指示
各部屋に設置される情報コンセントの詳細(位置と各メディア数)さらに家庭
内の配線を集中させる情報分電盤の位置をそれぞれ指示しましょう。
位置が決まらない場合は、その部屋に設置したいメディアとその数を決めれば、
設計図面上で適当な位置に配置されると思いますので、その位置が不都合な場
合は調整するようにすればよいと思います。
特にリビングなどAV機器が集中する個所には、テレビや電話機器の位置を意
識して位置決めを行いましょう。視覚的にテレビの裏などに情報コンセントが
隠れていれば、とても美的な空間に仕上がります。
●設計する上でのヒント
完璧な設計図までは作成する必要はありません。ある程度の知識を習得して、
どのようなことをやりたいのか、そのためにはどのような環境とスペックが必
要になるのかということをまずは整理します。次にその構成の概要的な説明や
指示ができれば、将来設計もクリアした環境が整うはずです。
Last updated; 2007.9.1
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