■Top>Myhome

テレビメディア構築編




− テレビメディアへの対応 −

テレビメディアもこの数年、非常に目覚しい変化を遂げてきました。それに伴 ってテレビ配線も各種メディアに対応できるグレードの高いものが登場してき ています。 今では屋根にアンテナを立てて受信する「地上放送」もデジタル放送が開始さ れ、衛星放送のBSやCS放送もデジタル化し、多チャンネル時代が一般的な 家庭にも広く普及し始めています。 さらに最近では拡張サービスとして有料放送(PPV:ペイパービュー)やC ATVなどのマルチチャネル対応機器(STB:セットトップボックス)など TV放送と通信が融合した双方向なインタラクティブサービスも始まっており、 受信チューナーだけではなく、電話線を接続する必要こともあります。 ただテレビを受信するだけではなく、常に進化を続けるホームビジュアルネッ トワークにも注視してしっかり整備しておくことがこれから必要になることは 間違いありません。

− テレビ配線のグレードの重要性 −

さまざまなテレビメディアやサービスに対応するためには、どのテレビ配線で も良いということはありません。テレビ配線にも品質別のグレードがあり、そ のランクによって画像にも影響してくることもあります。 主に「ケーブルの素材」や「太さ」、「壁の端子」が品質に影響します。安価 なテレビ配線ではなく少しでもグレードの高いものを導入しておく必要がある ということだけは覚えておいてください。 必要であればテレビ端子や配線数が多い場合に増設する機器「ブースター」も クオリティを考慮する必要があります。製品によってはデジタル放送に対応し ていないものもありますので、購入時には特に注意しましょう。 それではメディア毎の特徴と必要となる品質をご説明します。

− 1.地上波テレビ −

新築の場合、テレビ配線や端子は基本サービスに含まれている場合がほとんど です。住宅メーカーや工事店によって様々ですが、住宅情報化の関連から情報 分電盤と呼ばれる、通信とテレビ放送と電話配線をコンポーネント化したボッ クスを設置する事もありますが、その部材が住宅情報化に対応できるものかも 確認しておく必要はあるでしょう。 部屋数やテレビ端子数が多い場合には、信号レベルが低下して画面が乱れたり するのを回避するため増幅器となるブースターを必要に応じて設置します。 ブースターにも様々な種類があり、利用するメディアによって適切なものを選 択する必要があり、特に地上波デジタルも考えておられる方は対応周波数(カ バーチャンネル)を確認して購入しましょう。

− 2.衛星テレビ −

一般的にBS放送/CS放送やBSデジタル/CSデジタルと呼ばれている放 送です。視聴するにはパラボラアンテナと専用チューナや加入者専用カード等 が必要です。 通信衛星を利用したCS放送では、デジタルCS放送としてスカイパーフェク TVが多チャンネルで各種コンテンツを提供しております。サービス内容もテ レビや音楽放送・ラジオ・文字放送など様々で、最近では受信設備の低価格化 も進み、加入者も増えてきています。 BSやCSアンテナを設置する予定がある場合も、あらかじめ住宅メーカー等 に伝えてケーブルのみ配置しておいてもらいましょう。後で追加するよりも仕 上がりがきれいです。衛星とパラボラアンテナは方向を合わせる必要があり、 高度な技術が必要な事から別料金になることがあります。 デジタルCS放送に対応するには、南側方向にパラボラアンテナを設置する必 要があり、アンテナ取り付ける個所から、家のテレビ配線が集中する個所(情 報分電盤)までケーブルを配備しておく必要があります。さらに視聴する部屋 までにテレビ配線とは別のCS専用ケーブルの配置と、契約会社との通信用に 電話端子が必要になるということも忘れてはいけません。特にPPV(有料チ ャンネル)の視聴には必要になります。 ベランダに用意してあるBSとCS用のそれぞれのケーブル。分配器が設置し てある個所までケーブルが送られています。配置しておくだけでもOKです。 衛星放送(BS)には、NHKの衛星チャンネルとハイビジョン、WOWOW 等が放送をしておりますが、既に一部のチャンネルでは完全にデジタル放送に 移行しています。さらにデジタルによる放送容量が拡張に伴って地上波の東京 系テレビ全局がBSデジタル放送に参入しています。 BS放送の受信はCSデジタル放送と同様の別配線が必要ですが、電話端子は 必要がないと思われます。(規格がまだ定まっていないため・・・) WOWOWなどの有料チャンネルは、現在のところ衛星から制御信号によって 顧客を管理しているため、そのような方式をとってくると思いますが、有料コ ンテンツの提供も放送局は視野に入れているため、共同で顧客管理会社の設置 を検討しています。そのため、その指針が固まるまでははっきりはわかりませ ん。・・・心配であるならば、チューナーが設置される個所には電話端子を用 意しておきましょう。

− 設計方法 −

地上波テレビ(一般アナログ/地上波デジタル)やBS(アナログ/デジタル) CSデジタル放送など、視聴者が選択できるメディアが非常に増えてきていま す。さらに将来2011年を目処に地上波テレビもデジタル放送へ移行し、ま すますテレビメディアは高度化していくことでしょう。 このような状況の中で、今しておかなくてはならないことは【住宅情報化】の 基本的な概念である「将来設計」です。あらゆるメディアはデジタル化し、私 たちの生活をより豊かに、そして便利にしてくれる将来をどのように迎えるの かを考えたときに、今できる事は高度なテレビ配線と端子の設置です。 テレビ配線の将来設計はそれほど難しい事ではありません。基本的には全て 「BS/CS対応 テレビ配線」を配置しておけばほとんど対応可能といえる でしょう。これは工事する上で主流な地上波+BS対応ケーブルでは十分では ない事を意味しており、特に工事店に依頼するときには指定した方がよいでし ょう。より高いチャンネル(周波数)を利用するCS対応ケーブルを対応して おくことで、テレビ放送にほとんどメディアに対応できる環境が構築できます。

− 多チャンネル時代への対応 −

CATV放送は普通のテレビ放送+αのため、多チャンネル放送になります。 そのため、ブースターを導入する際には「CATV放送用」のものを使用する 必要があります。配線については、一般テレビ配線で対応可能です。 CATVブースターは、カバーできるチャンネル数が異なるブースターが存在 します。これはCATV局によって提供する総チャンネル数が違うため、加入 するCATV局の技術部さんにお願いして詳細や工事を問い合わせましょう。 基本的に2種類あります。550MHzタイプと770MHzタイプで、将来 性まで考えたのであれば、770MHzタイプを用います。 CATVに加入している場合はCATV専用のブースターが必要になるため、 加入するCATV局に問い合わせましょう。レベルチェックから必要性まで調 査してくれます。
Last updated; 2006.2.22
Copyright (C) 1997-2006 Maruken's Homepage, All rights reserved. -- http://www.bitrex.jp/ --
/Top Page